
こんにちは。駄菓子とおかしの研究所、運営者の「s.ma」です。
バイトを辞める時にお菓子はいるのかいらないのか、大学生ならではの悩みってありますよね。 あまりお金をかけたくないけれど安いもので済ませて常識がないと思われるのも嫌ですし、 何がいいのかおすすめの商品を知りたいという気持ちもよくわかります。 のしや手紙のマナーも含めて、店長がいない場合やシフトがかぶらない人への渡し方など、 最後の挨拶で失敗しないためのポイントを私の経験をもとに紹介しますね。
また、大学生の約9割が何らかのアルバイト経験を持っているという調査もあり、 バイトの辞め方や最後の一言って、意外と人生の中でたくさん経験する「小さな節目」なんですよね。 せっかくなら、お菓子と一緒に気持ちよく区切りをつけて、次のステージに進んでいきたいところです。
- 義務ではないが円満退職を目指すなら用意するのがベター
- 大学生の予算は高くても3,000円以内で安くて見栄えのする物を選ぶ
- 個包装で日持ちするヨックモックやシャトレーゼなどが鉄板の選択肢
- 店長不在時や会わない人向けにはメッセージ付きの置き菓子で対応
大学生がバイト辞める時のお菓子の正解

「たかがバイト、されどバイト」という言葉があるように、退職時の振る舞いは意外と記憶に残るものです。 とはいえ、社員さんのように高価なものを贈る必要は全くありません。 ここでは、私たち大学生が知っておくべき「ちょうどいい」お菓子の選び方と、 そもそもの必要性について解説していきますね。
特に学生アルバイトは、学業との両立やサークルとの兼ね合いでシフトを調整してもらったり、 テスト期間に休みをもらったりと、周囲のサポートに助けられていることが多いです。 だからこそ「最後にちゃんとお礼をして終わりたいな」という気持ちが生まれるのかなと思います。 この記事では、その気持ちを形にするための「無理のない範囲でできるベストな方法」を一緒に整理していきます。
- 退職時にお菓子はいる?いらない?
- 用意した方がいいケース
- 安いけど高見えするコスパ最強の選び方
- シャトレーゼや無印がおすすめな理由
- 何がいい?失敗しない個包装の条件
- 堅苦しいのしは大学生には不要
退職時にお菓子はいる?いらない?
まず結論から言うと、バイトを辞める時にお菓子を用意する義務は一切ありません。 法律でも決まっていませんし、お店のルールに明記されていることも稀でしょう。 ですから、「お菓子を持ってこなかったから非常識」と決めつけられるようなものではないので、 必要以上に不安になる必要はありません。
ですが、私の周りやネット上の声を見てみると、円満に辞めていく大学生の約7割は何かしらのお菓子を持参しているのが現実です。 実際、大学生を対象とした調査では、大学生・専門学校生などの約9割がアルバイト経験ありというデータもあり、 バイトを辞める場面は多くの大学生が通る「定番イベント」と言えます。 だからこそ、「みんなどうしてるんだろう?」と気になるのも自然なことかなと思います。 (出典:連合総合生活開発研究所「学生を対象とした労働に関する調査」)
これは「感謝の気持ち」であると同時に、「立つ鳥跡を濁さず」という日本特有のマナー意識が働いているからですね。 特に1年以上お世話になったり、シフト調整で迷惑をかけたりした自覚があるなら、 最後に「ありがとうございました」という言葉と一緒にお菓子を渡すと、驚くほどスムーズに退職できますよ。 実際に、お菓子そのものの値段より、「わざわざ用意してくれた」という行動が評価されることがほとんどです。
一方で、「中にはお菓子なんていらないっていう人もいるのでは?」という心配もありますよね。 確かに、職場によっては甘いものをあまり食べない人が多かったり、 アレルギーや健康上の理由でお菓子を控えている人もいたりします。 そういう場合でも、個包装のお菓子であれば「食べられる人が自由に取っていく」スタイルにできるので、 かえって気楽だったりします。
どうしても判断に迷う場合は、「お店の雰囲気」と「自分の気持ち」で決めて大丈夫です。 感謝の気持ちがしっかり伝わるのであれば、お菓子の有無で評価が大きく変わることはほとんどありません。 それでも不安なら、「義務ではないけれど、用意しておくと自分も気持ちよく卒業できる」というスタンスで捉えてみると、 少し気が楽になるかなと思います。
用意した方がいいケース

実際のところ、どんなケースなら「お菓子を用意しておくとベター」なのか、 具体的にイメージしておくと判断しやすいです。 以下のような状況なら、無理のない範囲で何か一つ用意しておくのをおすすめします。
- 1年以上勤務して、人間関係が良好だった場合
- 就職先がバイト先の関連企業である場合
- シフト変更などで店長や同僚に助けてもらったことが多い場合
1年以上続けたバイトは、ほぼ「第二の学校」みたいなものです。 長く一緒に働いていると、仕事の相談だけでなく、進路や恋愛の話を聞いてもらったりすることもありますよね。 そういう「ちょっとした思い出」がある職場なら、ささやかなお菓子でも、 最後に形としてお礼を残しておくと、自分自身もスッキリ卒業できます。
また、就職先がバイト先の関連企業である場合や、同じ業界で働く予定の場合、 将来どこかで仕事として関わる可能性もゼロではありません。 そのとき「前にバイトしてくれていたあの子だよね」と、 良い印象で覚えていてもらえると、後々プラスに働くこともあります。 社会人になると「前職での評判」って思っている以上に残るので、 大人への第一歩として、ここでマナーを押さえておくのも悪くないかなと思います。
シフト調整でよく助けてもらった場合も、ぜひお菓子でお礼を伝えたいところです。 「急に代わってくれてありがとう」「テスト前に休みをくれてありがとう」といった感謝は、 普段なかなか言葉にしづらいものですが、 最後に一言メッセージを添えてお菓子を渡すと、 相手も「そんなことあったね〜」と笑って送り出してくれますよ。
逆に、無理して買わなくていいケースもあります。 例えば、試用期間(3ヶ月未満)ですぐに辞める場合や、パワハラなどのトラブルが原因で辞める場合です。 「もう二度と関わりたくない!」と思うような職場なら、制服だけ返却してサッと身を引くのも一つの選択ですよ。 心がすり減るような場所に、これ以上お金も気力も使う必要はありません。 自分を守ることを最優先にしてくださいね。
安いけど高見えするコスパ最強の選び方
学生にとって一番切実なのが「お財布事情」ですよね。 生活費や遊びのためのお金を、辞めるバイト先にそこまで使いたくないというのが本音だと思います。 安心してください、3,000円を超えるような高級菓子はむしろNGです。 あくまで「学生らしい範囲」で、でも「ちゃんとしてるな」と思ってもらえるラインを狙っていきましょう。
私がおすすめする大学生の適正予算は、総額で1,000円〜3,000円の間です。 一人当たりの単価で言うと、30円〜80円程度で十分。 社員さんや先輩たちも、学生アルバイトに高価なものを貰うと「無理させてしまったな」と逆に罪悪感を持ってしまいます。 それよりも、「人数分ちゃんと行き渡るように考えてくれたんだな」という点が評価されます。
例えば、10人前後の小規模な職場なら、2,000円台の焼き菓子アソートを1箱どーんと用意すれば十分。 一方で、30人以上いるような大所帯の店舗なら、1,500円前後の大袋お菓子を2種類くらい組み合わせて、 ボリューム感を出すのもアリです。 重要なのは、「どのくらいの人数に配るのか」を先にざっくりイメージしてから、予算を決めることですね。
| 職場の人数 | 目安予算(総額) | おすすめのスタイル |
|---|---|---|
| 〜10人 | 1,500〜2,500円 | 箱入りの焼き菓子ギフト1箱をどーんと用意 |
| 10〜30人 | 2,000〜3,000円 | 箱入り+個包装のお菓子を組み合わせてボリュームを出す |
| 30人〜 | 2,500〜3,000円 | 大袋系の個包装お菓子を2〜3種類ミックスして置き菓子スタイル |
ポイント
人数が多い職場(30人以上)なら「量」を重視し、少ない職場(5〜10人)なら少し「質」を重視するバランス感覚が大切です。 大事なのは「安く見えないこと」であって「高いこと」ではありません。 スーパーの大袋スナックをそのまま渡すのは流石に「おやつ」感が強すぎるので避けた方が無難ですが、 ちゃんとした箱に入っているギフト用の商品なら、値段なんて誰も気にしませんよ。
見た目をワンランク上げたいなら、「箱」「缶」「リボン」のどれか1つが付いているものを選ぶのがおすすめです。 たとえ中身がシンプルなクッキーでも、箱がしっかりしているだけで印象がガラッと変わります。 逆に、個包装がバラバラと入っているだけの透明袋だと、どうしても日常のおやつ感が出てしまうので、 その場合は自分でかわいい紙袋に詰め替えるなど、一工夫するといいですね。
予算に迷ったときは、「1回の飲み会代より少し安いくらい」を目安にすると決めやすいです。 3,000円以上だと自分の負担も重くなってしまうので、 「頑張ってもこのくらいまで」と上限を決めてから商品を探すと、余計なストレスを減らせますよ。
シャトレーゼや無印がおすすめな理由
では、具体的にどこのブランドが狙い目なのでしょうか。 私が特におすすめしたいのが、「シャトレーゼ」と「無印良品」、そして王道の「ヨックモック」です。 どれも手に取りやすい価格帯なのに、きちんと感があって、幅広い年代に受け入れられやすいラインナップなんですよね。
シャトレーゼは本当に優秀で、特に「梨恵夢(りえむ)」や「ラスク」の詰め合わせはコスパ最強です。 1個あたり50円〜60円程度なのに、しっかりとした包装がされていてボリューム感もあります。 「この人数分、デパ地下で買ったら破産する…」という大人数の職場では、救世主のような存在ですね。 また、全国展開していて店舗数も多いので、大学の帰りやバイトの前後にサクッと買えるのも嬉しいポイントです。
シャトレーゼは焼き菓子以外にも、和菓子やゼリーなどラインナップが豊富なので、 職場の雰囲気に合わせて選びやすいのも魅力です。 例えば、年配の方が多いならどら焼きや饅頭、若い世代ならフィナンシェやクッキーの詰め合わせ…といった具合に、 ターゲットに合わせてセレクトできます。
無印良品は、シンプルなデザインが好きな人が多い職場にハマります。 「不揃いバウム」やクッキー、チョコなど、若者にも人気のシリーズがたくさんあるので、 同世代が多いカフェバイトやアパレル系の職場なら、かなり喜ばれやすいです。 パッケージも落ち着いていて、お店の休憩室に置いてあっても違和感がありません。
無印良品の注意点
無印の「不揃いバウム」などは若者ウケが良いですが、年配の方が多い職場だと「普段使いのもの」と見られるリスクがあります。 無印を選ぶなら、必ずギフト箱に対応している店舗で箱詰めしてもらいましょう。 もしくは、自分でラッピング用の袋を用意して、ちょっとしたメッセージカードを添えるだけでも印象が変わります。
また、無印は商品によって賞味期限が短めなものもあるので、渡す日から逆算して購入するのがおすすめです。 期末テストが近くてバタバタしそうな時期なら、少し早めに買っておいて日持ちしやすいアイテムを選んでおくと安心ですね。
もし、塾講師やオフィスのデータ入力など、少しカッチリした職場で働くなら、ヨックモックの「シガール」一択です。 30本入りで2,000円台で買えて、誰もが知っているブランドなので、絶対に失敗しません。 「何を買えばいいか分からない!」と迷ったら、とりあえずシガールを選んでおけば間違いありません。 いわゆる「無難で好印象」な選択肢なので、年齢層や好みがバラバラな職場でも安心して持っていけますよ。
職場でのお菓子配りそのもののマナーや、負担になりにくい渡し方についてもっと知りたい場合は、 同じサイト内の 職場でのお菓子配りは迷惑?適切な差し入れと断り方のコツ も参考になると思います。 「どのくらいの頻度で配るのがちょうどいいのか」「受け取る側はどう感じているのか」など、 一歩踏み込んだ視点で解説されているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
何がいい?失敗しない個包装の条件

お菓子選びで味よりも優先すべきなのが、「配りやすさ」と「保存性」です。 ここを間違えると、せっかくの感謝の気持ちが「迷惑」に変わってしまうこともあるので注意が必要です。 職場は家とは違って、冷蔵庫のスペースも限られていますし、 みんなが同じタイミングで出勤するわけでもありません。
絶対条件として覚えておいてほしいのが以下の3点です。
失敗しないお菓子の3大条件
- 個包装であること:衛生面はもちろん、その場で食べられない人が持ち帰れるように。 切り分けが必要なバウムクーヘンや羊羹はNGです。 ナイフやお皿を用意する手間もかかりますし、「忙しくて今は触れない…」という人にとっては、ただの置物になってしまいます。
- 常温保存ができること:職場の冷蔵庫は私物でいっぱいなことが多いです。 要冷蔵のシュークリームなどは管理が大変です。 夏場だと「冷蔵庫に入れたけど、誰のか分からなくなった」という問題も起きやすいので、 温度管理を気にしなくていい常温の焼き菓子が一番安心です。
- 日持ちすること:シフト制だと、次にその人が来るのが1週間後ということもあります。 賞味期限は最低でも2週間以上あるものを選びましょう。 できれば1ヶ月程度あると、「たまたま長期休暇中だった人」も安心して食べられます。
また、パソコンを使う職場なら「手が汚れないもの」も重要ですね。 粉がボロボロ落ちるパイや、指がベタつくものは避けた方が親切です。 一口サイズでさっと食べられるクッキーやフィナンシェ、個包装チョコなどは、その点でとても優秀です。
アレルギーや宗教上の理由などで食べられないものがある人への配慮も、少しだけ意識できるとさらに◎です。 とはいえ、全員の好みや体質を完璧に把握するのは不可能なので、 「なるべく多くの人にとって無難なもの」を選ぶイメージでOKです。 原材料表示が分かりやすく書かれている商品を選ぶのも、一つの優しさですね。
職場によっては、「お菓子をもらうのがちょっと負担に感じる」という人もいます。 そういった心理や、お菓子を巡る小さなモヤモヤが気になる方は、 先ほどの 職場でのお菓子配りは迷惑?適切な差し入れと断り方のコツ を読んでみると、相手目線もイメージしやすくなるかなと思います。
堅苦しいのしは大学生には不要
よく「のし(熨斗)はつけた方がいいですか?」と聞かれますが、 大学生のアルバイト退職に関しては、基本的に不要です。 「御礼」なんて書かれたのしを付けていくと、ちょっと仰々しすぎて、 受け取る側も身構えてしまいます。 「え、そんなにかしこまらなくていいのに…」と、逆に距離を感じさせてしまうこともあります。
お店で買う時に「退職の挨拶用です」と伝えて、普通に包装紙で包んでもらうか、 リボンラッピングをしてもらうだけで十分ですよ。 その方が若々しくて好感が持てますし、「あ、きちんとした子だな」という印象だけを残せます。 いかにもフォーマルな熨斗紙よりも、少しカジュアルなリボンやシールの方が、 大学生らしい「程よい礼儀正しさ」におさまることが多いです。
もし、老舗の和菓子屋さんなどで買う場合は、お店の方から「のしはどうされますか?」と聞かれるかもしれません。 そのときは「いえ、職場へのちょっとしたご挨拶なので、普通の包装で大丈夫です」と伝えればOKです。 どうしても不安なら、「簡単な短冊のしにして、名前は入れない」程度に留めておくと、 そこまで堅苦しくならずに済みます。
社会人になってからの異動や昇進のタイミングでは熨斗を使うシーンも増えますが、 学生バイトの卒業では、そこまで形式にこだわる必要はありません。 それよりも、直接顔を合わせて「ありがとうございました」と伝えることの方が、何倍も印象に残りますよ。
大学生がバイト辞める時のお菓子マナー

お菓子を用意したら、次は「どう渡すか」です。 実は、お菓子そのものよりも、この渡し方のマナーの方が重要だったりします。 最後の日を気まずく終わらせないための、具体的なアクションプランを見ていきましょう。
- 最終日のどのタイミングで渡すべきか
- 店長がいない時のスマートな対処法
- シフトがかぶらない人や会わない人へ
- 手紙やふせんに書くメッセージ例文
最終日のどのタイミングで渡すべきか
渡すタイミング、これ悩みますよね。 出勤してすぐに渡すべきか、帰る時なのか…。 私の推奨するベストタイミングは、「最終勤務を終えて、私服に着替えた後」です。
出勤時は「今日で最後になります。後ほどご挨拶させてください」と店長に一言伝えて、 お菓子はロッカーやバックヤードの邪魔にならない場所に置いておきます。 そして、勤務中はいつも通りしっかり働きましょう。 「最後だから手を抜く」のではなく、むしろいつも以上に丁寧に仕事をすると、 周りからの印象もぐっと良くなります。
仕事が終わり、タイムカードを切って着替えた後、完全に「オフ」の状態になってから渡すのが一番スマートです。 このタイミングなら業務の邪魔になりませんし、少し込み入った挨拶やお喋りができても問題ありません。 「今、お時間よろしいですか?」と一言声をかけてから、 みんなが集まりやすい場所(バックヤードや休憩室など)で渡すとスムーズです。
渡すときの簡単な流れ
- 勤務開始時に「今日で最後」と店長に一報入れる
- お菓子はバックヤードなどに一旦置いておく
- 勤務をいつも通りしっかりこなす
- 退勤・着替えを済ませてから、みんなに声をかけて渡す
全員が一度に揃うことはなかなか難しいので、その場にいるメンバーに向けて挨拶しつつ、 「本日いない方には、またシフトが合ったときに皆さんで食べていただければ嬉しいです」と一言添えると良いですね。 無理に全員集合を狙うよりも、「会えた人にきちんと伝える」ことを大事にしましょう。
店長がいない時のスマートな対処法

シフト制のバイトあるあるなのが、「最終日に限って店長が休み」というパターンです。 これ、結構焦りますよね。 もし事前に分かっているなら、最終日より前に店長とシフトが被るタイミングで「当日はお会いできないと思うので」と 挨拶だけ済ませておくのが理想です。
どうしても会えない場合は、最終日に「置き手紙」を添えて、 休憩室のテーブルや事務所のデスクなど、目立つ場所に置いておきましょう。 その際、その日にいる責任者(社員さんやバイトリーダー)に 「店長へのお菓子もここに含まれているので、皆さんで召し上がってくださいと伝えていただけますか?」 と一言託しておくと安心です。
余裕があれば、店長宛に一言だけLINEやメールでメッセージを送っておくのも良いですね。 長文でなくても、 「本日でアルバイトを卒業しました。これまでご指導いただきありがとうございました。」 くらいのシンプルな文面で十分です。 お菓子よりも、その一言の方がぐっと心に残ったりします。
反対に、「トラブルが原因で辞める場合」など、あえて距離を置きたい状況もあります。 そんなときは無理に連絡を取る必要はありません。 制服や名札など、必要なものだけきちんと返却し、 事務的なやり取りだけでスッと退職してOKです。 自分の心の安全を守ることが最優先なので、そこは遠慮せずに判断してくださいね。
シフトがかぶらない人や会わない人へ
「仲の良かった〇〇さんと最後会えない…」というのもよくある悩みです。 でも、全員に直接手渡しするのは物理的に不可能ですし、そこまで気負う必要はありません。 アルバイトはあくまでシフト制なので、「最後の日に全員が揃わない」のは当たり前のことです。
基本的には、「皆さんで召し上がってください」と書いた大箱のお菓子を休憩室に置いておけばOKです。 これなら、シフトがかぶらない人にも行き渡ります。 透明の袋や箱に入った状態で置き、 ふたを軽く開けて中身が見えるようにしておくと、「誰かのお土産かな?」と気づいてもらいやすいです。
もし、特にお世話になった人や仲の良い同僚に個別に渡したい場合は、 500円くらいのプチギフト(ハンカチや小さなお菓子)を別で用意して、 その人のロッカーに付箋をつけて入れておくか、個別にLINEで連絡を取り合うのが良いでしょう。 「全体用」と「個別用」を分けるのがポイントです。 そうすることで、「一部の人だけ特別扱いしている」という印象を与えにくくなります。
LINEでやり取りしている仲なら、 「直接渡せなかったけど、ロッカーにお菓子入れておいたよ!今までありがとう〜」と一言送ると、 ちょっとした思い出話で会話が弾むこともあります。 最後まで「楽しく終わる」イメージを大事にしてみてくださいね。
手紙やふせんに書くメッセージ例文

置き菓子をする場合、誰からのものか分からないと不気味がられて誰も食べてくれません(笑)。 必ずメッセージカードや付箋を添えましょう。 文章に迷ったら、以下のテンプレートをそのまま使ってください。
置き手紙の例文
スタッフの皆様へ
お疲れ様です、大学〇年の[自分の名前]です。
本日をもってアルバイトを卒業することになりました。
短い間でしたが、皆様に支えられて楽しく働くことができました。
ささやかですが、お菓子を用意しましたので、休憩の際に召し上がってください。
本当にお世話になりました!
202X年〇月〇日 [自分のフルネーム]
この付箋を、お菓子の箱の蓋を開けた状態にして(中身が見えるようにして)、 その近くや箱のフチに貼っておけば完璧です。 文章は丁寧すぎなくて大丈夫なので、自分らしい一言を一文だけ足してもいいですね。 例えば「テスト期間にたくさんシフトを代わっていただき、本当に助かりました。」など、 具体的なエピソードを1つ入れると、ぐっと気持ちが伝わります。
もっと短くカジュアルにしたい人は、こんな感じでもOKです。
スタッフの皆さんへ
本日でアルバイトを卒業します。
いろいろ教えていただきありがとうございました!
ささやかですが、お菓子置いておきますので、よかったら休憩中にどうぞ。
[自分の名前]
大事なのは「誰から」「何のためのお菓子なのか」が伝わることだけです。 字があまり上手じゃなくてもまったく問題ありません。 手書きの文字には、それだけで温かみがありますし、 「わざわざ書いてくれたんだな」と好意的に受け止めてもらえることがほとんどですよ。
もし、仕事で迷惑をかけてしまったことがあり、 そのお詫びの気持ちも込めてお菓子を渡したい場合は、 より丁寧な謝罪の文面を意識してみるのもおすすめです。 謝罪シーン向けのお菓子選びについて詳しく知りたい方は、 仕事で迷惑をかけたお詫びのお菓子選び も参考になると思います。
大学生がバイト辞める時のお菓子総括
最後に改めてお伝えしたいのは、お菓子はあくまで「感謝を伝えるためのツール」だということです。 一番大切なのは、これまでお世話になったことへの「ありがとうございました」という気持ちです。
「お金がないから買えない」と悩む必要はありません。 もし金欠なら、最終日に誰よりも丁寧に掃除をするとか、引き継ぎを完璧にこなすといった行動で誠意を見せることの方が、 よっぽど価値があります。 形式にとらわれすぎず、あなたらしい形で「バイト生活」を締めくくってくださいね。 応援しています!
- バイトを辞める時のお菓子は義務ではなく感謝を伝えるための任意のツールである
- 1年以上お世話になった職場や人間関係が良好な職場ではお菓子を用意した方が円満退職につながりやすい
- 試用期間内の短期退職やパワハラなど問題のある職場では無理にお菓子を用意する必要はない
- 予算は大学生なら総額1,000〜3,000円程度に収めるのが現実的でスマートである
- 職場の人数が多い場合は量を、少人数の職場では質を少し重視するバランス感覚が大切である
- 個包装・常温保存・日持ちの3条件を満たすお菓子が最も無難で配りやすい選択肢である
- シャトレーゼや無印良品、ヨックモックなどコスパと知名度を兼ね備えたブランドが使いやすい
- 無印良品は若者ウケは良いが年配が多い職場ではギフト包装で「普段使い感」を和らげるべきである
- のしは大学生バイトの退職には基本不要で、シンプルな包装やリボン程度がちょうど良い
- 渡すタイミングは最終勤務を終え私服に着替えた後が最も業務を妨げずスマートである
- 店長が不在の場合は置き手紙とお菓子をセットで残し、責任者に一言託すのが安全策である
- シフトがかぶらない人には休憩室の置き菓子スタイルとロッカーへのプチギフトで対応できる
- 置き菓子には必ず簡単なメッセージや付箋を添え、誰からのものか明記するのがマナーである
- 金銭的に厳しい場合はお菓子よりも掃除や引き継ぎを丁寧に行うことで誠意を示すことができる
- 最も大事なのはお菓子の有無ではなく「ありがとうございました」という感謝の気持ちそのものである